首・肩の痛み

むち打ち

交通事故による頚部の損傷のことで、頸椎、筋肉、靱帯、神経、血管など、さまざまな損傷が考えられます。交通事故の治療は自賠責保険の適用となります。

四十肩・五十肩

原因のない肩関節の痛みと運動制限をきたす疾患です。
40歳以降特に50~60歳代に多くみられます。
症状は、急性に現れるものから徐々に現れるものもあり一定ではありません。肩の変形、筋萎縮、腫脹、熱感もありません。
急性期では、疼痛が強いため動かすことが困難で、じっとしていても痛みが出ます。腕にかけての痛み、夜間痛が出るため眠れなくなります。2~3週間続きます。
急性期が過ぎると肩関節がかたまって動かせなくなってきます。エプロンを結ぶ動作、洗髪動作、洗濯物を干す動作ができなくなります。3~12ヶ月と長期に及ぶこともあります。

頸椎椎間板ヘルニア

頚椎は、5つの椎骨で構成され、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割をする椎間板があります。その椎間板になんらかの原因でひびが入り、椎間板の内部にある髄核というゼリー状の組織が一部飛び出して、神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。
通常、椎間板ヘルニアは、背中の方に向かって飛び出します。飛び出した先には脊髄といわれる脳から降りてきた神経の束が存在します。また、少し左右にそれると、脊髄から左右に向かって神経根という神経の一部が枝分かれしています。飛び出した髄核が脊髄を圧迫した場合を脊髄症、神経根を圧迫した場合を神経根症といい、それぞれ異なる症状が出ます。

【脊髄症】
歩行障害や両手に痛みとしびれが出て細かい手作業(箸を持ったり、ボタンをはめたり)ができなくなったりします。

【神経根症】
首の痛み、肩甲骨の痛みと片方の肩、うで、指に強い痛み、しびれ筋力低下が出ます。
首のヘルニアでも腰のヘルニアでも神経が非常に強く圧迫された場合、おしっこやお通じが出にくい、漏れてしまうという症状が出ることもあります。

腱板損傷

肩の深部にある回旋筋腱板という腱性組織の損傷です。
「転倒して手をついた、肩はぶつけてないのだが、それ以後肩が上がりにくい」 というエピソードが多いです。はっきりとした原因がなくても自然に断裂してくることもあり、断裂が生じると挙上困難といって、腕を挙げるときに痛みが出たり、力が入りにくくなります。
五十肩とほとんど同じ部位に現れますが、五十肩では肩を挙げれば挙げるほど痛みが強くなるのに対し、腱板損傷では揚げる途中やあげてから腕をおろす途中で痛みが強くなるのが特徴です。

石灰沈着性腱板炎

肩関節にアパタイト結晶(石灰物質)が沈着し炎症を引き起こすもので40~60歳の女性に好発します。
突然夜中に始まること多く、激しい痛みで肩をまったく動かすことができなくなります。 熱感を伴うこともあります。 レントゲン撮影で石灰沈着が確認できます。症状は、通常2~4週間で軽減します。

頸肩腕症候群

首から肩・腕・背中などにかけての痛み、しびれを訴える全ての症例を含む。この中で変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群を除外した、検査などで病因が確定できないもの。
首、肩、腕、背中にかけてのこりや痛み、しびれが主症状。その他、頭痛、耳鳴り、めまいなどの一般症状をはじめ、集中困難・思考減退、情緒不安定・抑うつ症状、睡眠障害等の精神症状、レイノー現象、冷え等の抹消循環障害、倦怠感、握力・維持筋力の低下、動悸、微熱、ドライマウス等の自立神経失調症状、胃腸障害、月経困難、半身感覚障害、天候による症状の憎悪など多岐にわたることもあり、必ずしも症状が上肢だけに限定されるものではない。
重症難治化した頸肩腕症候群の多くは線維筋痛症の容態を示すことが多いこともわかってきた。

※線維筋痛症
全身に激しい痛みが生じる病気。
「体のなかで火薬が爆発するような痛み」「万力でしめつけられるような痛み」「ガラスの破片が体の中を流れるような痛み」「キリで刺されたような痛み」などと表現されるほどの痛みが出ます。

肩こり

長時間の同一姿勢、不良姿勢 (デスクワーク、車の運転)、運動不足が原因で首、方、背中、腰の筋肉が固まってしまうことで血流が悪くなり、疲労物質が溜まってしまいコリ感や鈍痛、ひどくなると頭痛や腕、お尻、ももへ放散痛がでてきます。
最近では、スマートフォンの長時間利用による肩こりのご相談も増えています。
肩こり・慢性腰痛はケガではないため、保険外診療となります。

【保険外診療】
特殊電気治療
特殊電気治療+マッサージ(15分)+ウォーターマッサージベッド
・初診料  :2,000円
・2回目以降 :1,500円

マンツーマン治療
超最先端医療機器「ショックマスター」による電気治療
・初診料  :3,000円(20分程度)
・2回目以降:2,000円(15分程度)